- 給料が低いから、交渉しようと思っているんだけど…
- 院長と気まずくなったらイヤだな
- うまい交渉のやり方を教えてほしい
最近は開業せずに、勤務医として働く歯科医師も増えてきました。「給料をあげたい」と感じている先生は多いのではないでしょうか。
とはいえ、院長と気まずくなって働きにくくなるのは困りますよね。
✔︎ この記事を書いたひと
この記事では、歯科医師の勤務医が給料がアップする交渉のやり方を解説します。
歯科医師の勤務医向け|給料交渉を成功させる3つのポイント
歯科医師の勤務医が給料交渉を成功させるポイントは、次の3つです。
- 根拠を提示する
- タイミングを見計らう
- 適切な伝え方・言い方をする
根拠を提示する
根拠がある場合とない場合では、成功率に大きな違いがでます。
✔︎ 交渉に使える根拠
- スキル
- 患者数
- 勤務期間
- 給料相場
- 将来性
根拠をもって、交渉しましょう。
交渉の根拠 ①:スキル
スキルは交渉材料のひとつです。
スキルがあると歯科医院のウリになり、売り上げがアップします。
- 認定医
- 専門医
- セミナー修了
上記のような根拠に基づいたスキルは有効です。
とはいえ、このような資格以外にもスキルがあります。それは患者さんとのコミュニケーション能力です。
コミュニケーションがとれていると信頼度と満足度があがり、結果として売り上げにつながります。
患者さんとラポール形成できていることは、立派なスキルです。
交渉の根拠 ②:患者数
患者数は売り上げに直結するので、増患しているなら交渉する価値はあります。実際のデータをだすと、さらに効果アリです。
✔︎ データの例
- 1年間で、1日の平均患者数が2人増えた
- 半年で新患の数が1.5倍になった
患者数が減っているときは、「患者数」を根拠に交渉することは避けましょう。
そのときは後述する、「勤務期間」や「給料相場との比較」を根拠にしてください。
交渉の根拠 ③:勤務期間
勤務期間は交渉材料のひとつです。長い間勤務していて昇給がないときは、思い切って交渉してみましょう。
おおよその基準は3年です。
交渉の根拠 ④:給料相場との比較
給料相場との比較は、強烈な交渉の根拠です。給料相場よりも低い場合は、交渉する価値は高いです。
エリア・経験年数によって相場は変わりますが、歯科医師の勤務医の平均年収は632万円。
» 【632万円】勤務医の歯科医師の年収を解説|年収アップする方法も紹介
転職サイトを利用すると、給料の相場がわかります。近隣エリアの給料を確認しましょう。
転職エージェントに依頼すると、自分の適正給料を教えてくれるので、参考になります。
転職するか迷っている先生も、一度無料相談してみることをおすすめします。
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交渉の根拠 ⑤:将来性
将来性も交渉の根拠になります。歯科医院にとっては、歯科医師に辞められるのは痛手。
そのため、将来が計算できる勤務医の先生には、給料を上乗せしてでも長く働いてほしいです。
- 来月から〇〇の勉強会に参加します
- これからもこの歯科医院で働きたい
将来性を伝えて、交渉してみてください。
タイミングを見計らう
タイミングは給料交渉する上で、重要なポイントです。
交渉するタイミングを見誤ってしまうと、不利な立場になってしまうことも。
✔︎ 交渉のタイミング
- 転職したとき
- 増患しているとき
- 人が抜けたとき
- 昇給時期の前
- 勤続年数の区切り
交渉のタイミング ①:転職したとき
転職したときは、1番効果の高いタイミングです。給料交渉もしやすく、条件のよい歯科医院を選ぶことができます。
直接年収を交渉することもできますが、「気まずい」「印象が悪くなったらどうしよう」と思う先生も多いです。
経験してきた実績とノウハウを活かして給料交渉してくれるため、自分で交渉するよりも希望が通る可能性が高いです。
転職エージェントは無料で利用できるので、転職するか迷っている先生はぜひ一度、相談してみて下さい。
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交渉のタイミング ②:増患しているとき
増患しているタイミングは交渉が通りやすいです。売り上げがあがっているので、院長も損はしないからです。
- 半年間、安定して増患している
- 1年前とくらべて患者さんが増えた
データをだして、交渉してみましょう。
交渉のタイミング ③:人が抜けたタイミング
人が抜けたときは、交渉のタイミングです。なぜなら、仕事の量が増える可能性が高いからです。
新しく採用される人の給料は交渉の根拠になるので、転職サイトで採用条件をチェックしましょう。
長い間補充されない場合は、しっかり交渉してください。
交渉のタイミング ④:昇給時期の前
歯科医院に昇給があるときは、昇給時期の1〜2ヶ月前が、交渉のタイミング。
この期間をつかって、アピールすることができます。
- 増患した
- 勤務して3年たつ
- 自費の売り上げが増えた
貢献した内容を、具体的に伝えましょう。
交渉のタイミング ⑤:勤続年数の区切り
勤続年数の区切りも有効なタイミングです。区切りがいいので、交渉を切り出しやすいです。
- 1年たったので
- 来月で3年たつのですが
この先もこの歯科医院で頑張りたい、という感情を伝えると成功率はアップします。
適切な伝え方・言い方をする
お互いの関係性を悪くしないような伝え方は大切です。
伝え方・言い方は院長によって変わる
伝え方・言い方は院長によって変わります。
院長との関係性や、院長の性格にもよるので、どのようなスタンスで交渉するかは重要です。
【例文】給料交渉の言い方・伝え方
具体的な言い方を紹介します。
転職のタイミング
勝手ではありますが、現在800万円ほどの年収があり、可能であれば今よりも少し多めの金額でご検討いただければ幸いです。
増患しているとき
ご相談があるのですがよろしいでしょうか?
去年に比べて、患者さんの数が増えているので、よろしければ給料について検討していただけると嬉しいです。
歩合制なども検討していただければ、病院にも貢献できると思います。
スキルを取得したあと
先日、ペリオの6ヶ月セミナーが終了いたしました。これから、歯周病の患者さんへの処置の幅が広がりましたので、提案していこうと思っています。
資格手当という形で、給料をアップしていただくことは可能でしょうか?
長く勤務しているとき
働いて3年になるのですが、これからもこの歯科医院で貢献したいと考えています。
よかったら給料を少しあげていただけると嬉しいです。
給料交渉するときの注意点
給料交渉するときには注意点があります。
給料相場を確認しておく
エリア・経験年数・スキルによって、勤務歯科医師の大体の相場は決まっています。
相場を大幅に超えた金額で交渉することは避けましょう。
福利厚生で交渉するのもあり
給料を上げて欲しいと言えない先生でも、福利厚生や成果報酬の交渉なら伝えやすいはず。
- 家賃補助をだしてもらう
- 社保に入る
- 退職金規定をつくる
- 有給を増やす
- 給料の歩合制を提案する
結果的に、今より年収をアップさせることが可能です。
給料アップするための条件を確認する
交渉した結果、給料が上がらないことも。
そのときは「給料アップするための条件」を確認しておくと、今後のやる気につながります。
- 何が足りないか
- どのような活躍をすれば給料が上がるか
せっかく交渉したなら、どうしたら給料がアップするかを確認しておきましょう。
給料交渉が失敗したときを考えておく
給料が上がらなかったときどうするのか、を考えておくのは重要です。考えておくことで、交渉後の状況を冷静に判断できます。
結論、続けるか転職するか…です。
続けるなら、給料以外に続ける理由があるはず。自分が納得して働けるか考えてみてください。
不満を抱えたまま、働くのはしんどいです。
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給料交渉以外で給料をあげる方法
交渉以外にも給料をあげる方法は、以下の4つです。
- スキルアップする
- 転職する
- 開業する
- 副業する
いまの給料に不満があるなら、できることからやってみてください。
勤務歯科医師が給料を上げる方法は、以下の記事でくわしく解説しています。
» 勤務歯科医師が給料を上げる5つの方法【収入アップの近道】
給与交渉に関する質問
交渉に失敗してしまったら?
給料交渉に失敗しても、特に何もありません。クビになることもありません。
給料交渉が失敗した場合、「これからどうするか」は考えなければいけません。給料に不満がある場合は、転職を考えるべきです。
交渉が成功したら、どのくらい給料は上がる?
根拠・タイミング・伝え方によってかわるので、給料がどのくらい上がるかの基準はありません。
交渉内容が評価されると、一気に給料が上がる可能性もあります。
実績がなくても交渉してもよい?
実績がなくても給料交渉をする価値はあります。
自分なりの根拠を探してみて下さい。
歯科医師の勤務医として、給料交渉を成功させましょう
今回は、歯科医師の勤務医が給料交渉を成功させるポイントを紹介しました。
✔︎ 給料交渉を成功させるポイント
- 根拠を提示する
- タイミングを見計らう
- 適切な伝え方・言い方をする
給料を上げてほしいと考えても、交渉次第では院長と気まずくなることも。働きやすさが失われるのは、イヤですよね。
お互いの利益を考えつつ、交渉することが大切です。根拠をもって交渉してみてください。
とはいえ、給料が思うように上がらない時は転職を検討することもおすすめ。転職することで今の給料よりアップすることも多いです。
転職エージェントを活用すれば代わりに交渉してくれるだけでなく、自分の適正給与を知ることができます。
転職エージェントは無料で利用できるので、給料に不満がある先生は一度、相談してみてください。
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