歯科医院に勤務する歯医者「勤務医として働いているけど、歯科医師(勤務医)の平均年収を知りたい。自分は周りと比べて、どうなんだろう。開業した方が稼げそうだけど…」
歯科医院で勤務医として働いていると歯医者の勤務医って、どのくらいの年収が普通なんだろう?と、疑問に思うことはありませんか?
この記事では勤務医の歯科医師の平均年収を解説しつつ、「開業医との差」や「平均年収から考察されること」を紹介していきます。
✔︎ この記事を書いたひと
この記事を読めば、歯科医院で働く勤務医の年収事情と、年収を上げる方法がわかります。
勤務医の歯科医師の年収はいくら?【632万円です】
勤務医の歯科医師の年収を解説します。
勤務歯科医師の年収の実態
結論からいうと、勤務医の歯科医師の平均年収は632万円です。
「平均給料」と「ボーナスの合計値」です。
✔︎ 参考データ
(参照 第22回医療経済実態調査)
個人の歯科医院で働いている場合は、つぎのとおりです。
分院長・雇われ院長・勤務医が含まれていて、個人開業医での勤務の年収平均は632万円。
医療法人での勤務の場合は564万円というデータになっています。
年収632万円、月給にすると50万円。1ヶ月に20日間働くとして日給は2.5万円…という計算です。
個人差がある【1,000万円越えも】
とはいえ、勤務する歯科医院によって相当の差がある…と考えられます。
例えば、研修医の先生が修行するような機関だと、平均より年収が低いことがほとんどです。
実際、私も1〜2年目は月の給料が10万円台でした。
ブラックな歯科医院で働いたために、ずっと低い年収もままの先生もいました。
逆に、自費率の高い大型の医療法人では1,000万円以上稼いでいる勤務医もいます。
中央値は大切な指標
データを見るときは、平均値だけでなく中央値をみることが大切です。
データの中に一人だけ飛びぬけて高い給料の人がいると、それだけで平均値は跳ね上がってしまいます。
中央値を確認することで、実態からブレない値…を知ることができます。
✔︎ 中央値の具体例
厚生労働省の 平成30年賃金構造基本統計調査 を参考にすると、中央値は以下のような分布になっています。
月給 | 20.0~29.9万 | 30.0~39.9万 | 40.0~49.9万 | 50.0~59.9万 | 60.0~69.9万 | 70.0~79.9万 | 80.0~89.9万 | 90.0~99.9万 | 100~119.9万 | 120万~ |
該当者数 | 890 | 1760 | 890 | 740 | 530 | 780 | 530 | 140 | 100 | 910 |
調査対象者7,250人のうち、一番多いゾーンが月給30〜39.9万円で1,760人。次に多いゾーンが「月給120万円以上」の910人になっています。
そのため平均値を算出すると「64.4万円」と、やや高めになります。
この場合、中央値の方が「本当の平均年収」に近い値…ということになります。
筆者の実例
余談ですが、筆者の年収は以下の通りです。
- 5年目の年収:374万円
- 10年目の年収:598万円
意識が低めなので、相場よりも給料は安いです。
✔︎ 属性
- アラフォー歯科医師(勤務医)
- 開業希望なし
- 博士なし
- 自慢できる症例なし
- 転職4回
- うつ病で休職歴あり
イチ歯科医師の年収の詳細は、以下の記事をご覧ください。
私より給料が低い場合は、働く環境がブラックだったりする可能性もあります。
転職サイトなどで、求人情報を確認してみてください。
筆者が実際に使った転職サイトを載せておきます。
\ 歯科医師におすすめの転職サイト TOP3 /
勤務歯科医師が年収を上げる方法
努力と工夫次第で、年収を高めることができます。
✔︎ 勤務歯科医師が年収を上げる方法
- 交渉する
- スキルアップする
- 転職する
- 開業する
- 副業する
「年収が低い」「もっと年収アップしたい」と言う先生は、できることから実践してみてください。
それぞれの項目についての詳細は以下の記事で解説しています。
» 勤務歯科医師が給料を上げる5つの方法【収入アップの近道】
年収が上がると、心に余裕がうまれます。ぜひ行動してみましょう。
転職サイトでは、エリアの年収相場を知ることができます。
転職エージェントを活用するのはおすすめ
エージェントに依頼すると、「一般には公開されていない求人」や「自分の適正年収」を教えてくれるでぜひ無料相談してみて下さい。
\ 歯科医師におすすめの転職サイト TOP3 /
とくにデンタルハッピーは、14,000件の求人数を誇る転職サイト。
LINEでのやりとりできるので、しつこい電話連絡もありません。(初回の電話ヒアリングのみ)
歯科医師転職で有名なグッピーを利用したことがありますが、エージェントさんからの連絡がしつこく、個人的には合いませんでした。
転職相談も可能なので、まずは求人をチェックしたい先生・転職に不安を抱える先生にぴったりの転職サイトです。
勤務医の歯科医師の年収から気づくこと
第22回医療経済実態調査 を参考にしつつ、勤務医の年収から気づくことを考察してみます。
開業医との年収差
開業医と勤務医の平均年収を比べてみました。
✔︎ 参考資料
- 開業医:1,400万円
- 勤務医:632万円
シンプルに約2倍以上の差があります。
»【歯科医師の年収はいくら?】歯医者がわりと詳しく解説します
勤務歯科医師のメリット・デメリット
勤務医の中でも平均年収はバラつきがあること、開業医に比べると平均年収は低いこと…がわかりました。
とはいえ、勤務医の歯科医師にはメリット・デメリットがあります。
✔︎ 勤務医の歯科医師のメリット
- 借金を背負わない
- 環境に合わせて転職できる
- 経営やスタッフ管理の必要がない
✔︎ 勤務医の歯科医師のデメリット
- 好きなように診療できないことがある
- 成果が給料に反映されないこともある
以前はほとんどの歯医者が開業していました。
ですがいまは、勤務医のままを希望する歯科医師…も増えてきています。
年収を他人と比較しない
年収を他人と比較するのはオススメしません。
他人との比較…は気持ちがしんどくなるだけ。上には上がいます。本当の年収を言っているとも限りません。
歯科医師同士はもちろん、他業種との比較もする必要はありません。
あくまでデータとして認識するだけにしましょう。比較すべきは「過去の自分」です。
1年前、1ヶ月前、昨日の自分…と比べて少しでも前進する。
そんな気持ちが年収だけでなく、人生の質を上げていくはずです。
勤務歯科医師としての価値を確認しておきましょう
今回は「勤務歯科医師の年収」について、解説してきました。
年収を知ることも大切ですが、できる限り高い給料をもらうことはさらに重要です。
希望にあった歯科医院をみつけるなら、まずは転職サイトに登録して気になる求人をチェックしてみてください。
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